生成AI活用状況調査第2弾:企業と会計事務所で進む利用の差――ミロク情報サービス調べ

■企業の半数以上が生成AIを活用、一方で会計事務所の6割は未経験

 ミロク情報サービス(MJS)<9928>(東証プライム)は、全国の会計事務所および企業を対象に「生成AIに関する実態調査」を実施した。その結果、生成AIを利用したことがある会計事務所は39%にとどまり、企業・事業主では55%と、生成AIの普及において両者に差が見られた。同調査は2024年11月15日から12月1日にかけてインターネット調査形式で実施され、合計1,159名が参加した。

■生成AI導入の鍵は「データセキュリティ」と「従業員教育」

 調査によると、利用経験のある生成AIでは「ChatGPT」が会計事務所で84%、企業で76%と最多を占めた。会計事務所で生成AIを活用したい業務としては「データ分析」が58%で最も多く、企業では「データ分析」と「文書・画像などのコンテンツ作成」がそれぞれ半数を超えた。いずれも業務効率化を期待する傾向が見られる。

 生成AIを活用する際の課題については、会計事務所では「データのプライバシーとセキュリティの確保」が55%、企業では「従業員のスキルアップと教育」および「データのプライバシーとセキュリティの確保」がともに61%で挙げられた。会計事務所と企業の双方で、導入推進には教育や体制構築が重要視されている。

 同調査結果は「会計事務所白書」として公開され、MJSは今後も生成AIの普及支援を進める方針を示している。同社の提供する「会計事務所検索エンジン」は、会計事務所と企業をつなぐマッチングプラットフォームとして、業務課題解決の一助となることを目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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