インフォマートは24年12月期利益予想上方修正、25年12月期大幅増収増益予想
- 2025/1/23 09:24
- 決算発表記事情報
インフォマート<2492>(東証プライム)は1月22日に24年12月期利益予想の上方修正を発表した。売上高は計画を下回ったが、利益面はコストの一部未発生などが寄与した。そして25年12月期は大幅増収増益予想としている。新規利用企業数が増加するほか、価格改定効果やサーバーのクラウド移行完了によるデータセンター費の大幅減少なども寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は安値圏でモミ合う形だが反発を期待したい。
■24年12月期利益予想上方修正、25年12月期大幅増収増益予想
24年12月期の連結業績予想については、売上高が23年12月期比16.9%増の156億26百万円、営業利益が44.2%増の11億97百万円、経常利益が87.2%増の11億83百万円、親会社株主帰属当期純利益が117.8%増の6億49百万円とした。配当予想は据え置いて23年12月期比57銭増配の1円54銭(第2四半期末77銭、期末77銭)としている。
前回予想(24年2月14日付公表値、売上高160億86百万円、営業利益10億円、経常利益7億80百万円、親会社株主帰属当期純利益5億39百万円)に対して、売上高は4億59百万円下回ったが、各利益は営業利益が1億97百万円、経常利益が4億03百万円、親会社株主帰属当期純利益が1億10百万円、それぞれ上回った。
売上面はBtoB-PF FOOD事業が順調だが、BtoB-PF ES事業のBtoBプラットフォーム請求書におけるインボイス制度特需が想定以上に落ち着いたことが影響した。利益面は売上原価で顧客紹介手数料およびソフトウェア償却費、販管費で支払手数料などの一部が未発生となったことが寄与した。なお特別損失にソフトウェア資産に関する減損損失3億18百万円を計上する。
セグメント別に23年12月期比で見ると、BtoB-PF FOOD事業は売上高が17.7%増の99億44百万円で営業利益が1.7%減の19億42百万円、BtoB-PF ES事業は売上高が15.6%増の56億82百万円で営業利益が7億45百万円の損失(23年12月期は11億49百万円の損失)だった。
25年12月期連結業績予想については、売上高が24年12月期比24.7%増の194億91百万円、営業利益が92.1%増の23億円、経常利益が92.9%増の22億83百万円、親会社株主帰属当期純利益が108.8%増の13億56百万円としている。
セグメント別の計画は、BtoB-PF FOOD事業の売上高が21.2%増の120億54百万円で営業利益が18.0%増の22億92百万円、BtoB-PF ES事業の売上高が30.9%増の74億37百万円で営業利益が7百万円(24年12月期は7億45百万円の損失)としている。
新規利用企業数が増加するほか、価格改定効果(BtoBプラットフォーム受発注は24年8月実施、BtoBプラットフォーム請求書は25年4月実施予定)や、サーバーのクラウド移行完了(24年9月)によるデータセンター費の大幅減少なども寄与する見込みだ。BtoB-PF ES事業は黒字転換の計画である。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は反発期待
株価は安値圏でモミ合う形だが反発を期待したい。1月22日の終値は298円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS2円87銭で算出)は約104倍、前期推定配当利回り(会社予想の1円54銭で算出)は約0.5%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS46円66銭で算出)は約6.4倍、そして時価総額は約773億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)