【2025年恵方巻】平均価格が1000円超え!大幅値上げの背景とは?

■食材高騰が直撃!2025年恵方巻価格の行方

 帝国データバンクの調査によると、2025年節分シーズンの恵方巻の平均価格は、五目・七目巻きで1,094円、海鮮恵方巻で1,944円となり、前年に比べそれぞれ14.2%、12.4%の大幅値上げが確認された。主要な要因はコメや海産物、鶏卵など主要原材料の価格高騰である。特に、価格上昇が顕著な海産物では、いくらやほたてなどが前年比30%を超える高値となった。

■節分商戦に二極化の波、高級志向と節約志向が交錯

 恵方巻市場では高級志向と節約志向の二極化が進行している。1,000円以下の恵方巻では価格据え置きや値下げの動きが見られる一方で、高価格帯では200円以上の値上げを実施した企業も多い。2025年以降もこの傾向は続くと見込まれる。

 多くの企業がフードロス削減のため予約制を導入しているが、高価格帯では予約制が進む一方、低価格帯では当日販売が中心であり、さらなる課題が残る。また、材料費高騰を受け、内容量を調整するなど企業の工夫もみられる。

 恵方巻は「福を巻き込む」という縁起物としての意味があり、2025年の節分では西南西を向いて食べることが推奨される。今後、価格上昇が消費者心理に与える影響を注視しつつ、伝統と市場の両立が問われることになるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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