双日、470億円で豪州インフラ大手Capellaを買収、開発実績3.4兆円

■エネルギー・社会インフラ領域で開発機能を強化

 双日<2768>(東証プライム)は1月31日、豪州Lendleaseグループのインフラ開発企業Capella Capital Partnershipおよびその資産保有会社の株式取得に関する売買契約を締結したと発表。出資総額は約470億円となる見込みで、2025年6月までに連結子会社化する予定である。同事業により、双日はエネルギー・社会インフラ領域における大規模プロジェクトの開発機能を強化し、案件組成から資産管理までを一貫して手がける新たなビジネスモデルを構築する。

 Capellaは2009年の設立以来、3.4兆円を超えるプロジェクト受注実績を有し、現在も豪州内で10件以上の社会インフラ開発プロジェクトを展開している。主な実績には、メトロトンネルプロジェクト、ノースイーストリンク道路開発、フランクストン病院の改修、ニューメルトン病院の新設などが含まれる。豪州では今後、官民連携型のエネルギー・社会インフラ関連プロジェクトが総額約54兆円規模で計画されており、さらなる成長が期待される。

 双日は同買収を通じて、豪州政府とPPP事業などのインフラ開発実績を持つCapellaとの協業により、専門人材の育成を促進する。さらに、インフラ開発需要が旺盛な豪州に加え、中東や中央アジア、欧米の先進国への展開を図り、リードデベロッパーとしての事業基盤の確立・強化に取り組んでいく。これにより、双日は独自の成長戦略を実現し、グローバルなインフラ開発事業者としての地位を確立することを目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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