警察庁をかたるオレオレ詐欺が急増、国際電話は半年で200倍超に

■末尾「0110」の国際電話に警戒、警察庁をかたる詐欺電話が多発

 特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ<4441>(東証プライム)の調査によると、2024年12月の迷惑電話番号の65.4%が国際電話番号であることが判明した。特に末尾「0110」の国際電話番号からの着信が6月と比較して200倍超に増加しており、警察をかたるオレオレ詐欺が多発している。警視庁捜査二課や各県警を名乗る犯人が、マネーロンダリングへの捜査協力や容疑者との関連を口実に出頭を要請する手口が確認されている。

■宅配業者かたるSMSが全体の77.4%を占める

 フィッシング詐欺のSMSでは、宅配事業者をかたる手口が全体の77.4%を占め、金融・決済サービスをかたる手口が15.4%、その他が6.9%となっている。大手銀行や地方銀行、カード会社などの金融機関のブランド名を悪用したSMSが1か月を通して多発しており、「三菱UFJ銀行」「JCB」「りそな銀行」などをかたるケースが目立っている。また、「東京電力」をかたるSMSも継続的に確認されている。

 自動音声を使用した特殊詐欺の手口も多様化している。総務省や通信事業者をかたり、未納料金や携帯電話の不正利用を理由に連絡してきた後、警察官をかたる別の人物が登場する「劇場型」の手口が新たに確認された。また、電力会社などをかたり、「電気料金の削減診断アンケート」と称して個人情報を聞き出す予兆電話も多発している。対策として、電話でお金やキャッシュカードの話が出た場合は詐欺を疑い、不審な場合は直ちに警察や信頼できる人に相談することが推奨されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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