KDDIなど3社、広告クリエイティブ生成AIを共同開発、業務効率化を実現

■半自動生成とデータドリブン評価で業務工数50%削減

 KDDI<9433>(東証プライム)、Recursive、Supershipの3社は1月31日、AIを活用した広告クリエイティブ生成システムを共同開発し、KDDI社内でβ版テストを完了したと発表。同システムはKDDIのブランドガイドライン「au VISUAL IDENTITY」に基づき、バナー広告を半自動で生成し、過去の広告配信実績をもとに広告効果の高いクリエイティブを選別する機能を備える。テスト導入により、デザイン考案やラフ作成などの工数を50%削減できることが確認された。

 従来の広告制作では、ブランドの統一性を維持しながら高品質なクリエイティブを迅速に作成することが課題となっていた。特に、デザイナーやプランナーの経験に依存する部分が大きく、業務の属人化が問題視されていた。同システムは、ブランドカラーやフォントの選定を自動化するだけでなく、広告配信実績データを活用し、より効果的なクリエイティブを提示することで、業務効率化と品質向上の両立を実現する。

 KDDIは今後、同システムの社内導入を進めるとともに、法人向けの提供も視野に入れて検討を進める。広告制作の属人化解消と効率化は、多くの企業が抱える共通課題であり、KDDIグループはデジタルマーケティング分野において、さらなる発展を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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