ジェイテックは25年3月期3Q累計大幅増益、通期大幅増益予想据え置き、テクノロジスト需要が牽引

 ジェイテック<2479>(東証グロース)は1月31日に25年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。大幅増益だった。技術職知財リース事業のテクノロジストに対するニーズが堅調に推移したことに加え、単価改定効果なども寄与した。そして通期大幅増益予想を据え置いた。テクノロジストに対する需要が高水準に推移する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は安値圏でのモミ合いから上放れの動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。

■25年3月期3Q累計大幅増益と順調、通期も大幅増益予想

 25年3月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比3.2%増の25億33百万円、営業利益が42.0%増の2億30百万円、経常利益が42.9%増の2億30百万円、親会社株主帰属四半期純利益が44.0%増の1億49百万円だった。技術職知財リース事業のテクノロジストに対するニーズが堅調に推移したことに加え、単価改定効果なども寄与した。

 セグメント別に見ると、技術職知財リース事業は売上高が4.1%増の25億33百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が26.1%増の5億34百万円だった。なお一般派遣およびエンジニア派遣事業は当期より全業務を休止している。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高8億19百万円で営業利益38百万円、第2四半期は売上高8億28百万円で営業利益60百万円、第3四半期は売上高8億86百万円で営業利益1億32百万円だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が24年3月期比15.6%増の37億円50百万円、営業利益が52.7%増の3億50百万円、経常利益が54.6%増の3億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が17.8%増の1億93百万円としている。配当予想は未定としている。

 テクノロジストに対する需要が高水準に推移する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は売上高が68%、営業利益が66%、経常利益が66%、親会社株主帰属当期純利益が77%とやや低水準の形だが、新卒技術者が順次稼働して全体の稼働率が上昇していく収益構造であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価はモミ合い上放れ

 株価は安値圏でのモミ合いから上放れの動きを強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。1月31日の終値は250円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円10銭で算出)は約10倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS150円58銭で算出)は約1.7倍、そして時価総額は約21億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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