ラバブルマーケティンググループ、インバウンドプロモーション事業を行う新会社「インバウンド・バズ」を設立

 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は2月3日、インバウンドプロモーション事業を行う新会社「インバウンド・バズ」(本社:東京都港区)を2025年2月に設立すると発表。

■新会社「インバウンド・バズ」について

 「インバウンド・バズ」は、インバウンド(訪日客)誘致のためのサイト運営やコミュニティ運営、プロモーション企画・運用などインバウンドプロモーション事業を行う企業である。インバウンド・バズの代表は、同社の子会社で、タイを拠点にインバウンドプロモーション支援事業や東南アジアのマーケティング支援事業を行うDTK AD Co.,Ltd.(DTK AD:ディーティーケー アド)の代表である木村 好志(きむら こうじ)が務める。木村は2013年にDTK ADを設立し、約12年タイで事業を行っており、東南アジアにおけるマーケティングやプロモーションに対する知見と経験を豊富に持っていることから、この度インバウンド・バズの代表に就任した。

■インバウンド・バズ設立時の事業内容について

 インバウンド・バズは、会社設立と同時にタイでメディア運営事業を行う企業「TALONTRAVEL CO., LTD.」から、タイの訪日観光客向けメディア「Talon Japan」の事業を譲受し、3月から「Talon Japan」の運営事業を開始する。「Talon Japan」は日本の情報を紹介するWebサイト運営に加え、日本や日本旅行に高い関心を持つタイ人100万人以上のコミュニティを有するFacebookグループも運営しており、日々多くのタイ人に向けて、日本の観光スポットや旅に役立つ情報などを発信している。なおタイにおいてFacebookグループは、多くの方に活用されている情報収集手段の一つである。「Talon Japan」のメディア運営において、タイからの観光客を誘致したい日系企業や地方自治体の情報を広告掲載するなどし、インバウンドプロモーション支援を行う。

■インバウンド・バズ設立の背景と今後の展望

・今後は多数国のインバウンドプロモーション支援を計画、同社グループ各社の得意領域をかけ合わせたサービス展開を目指す

 同社は、2023年4月のDTK AD子会社化を皮切りに東南アジアへの事業展開を進めている。現在は、東南アジアをはじめとする海外への事業展開を、同社の中期経営計画における経営目標(※1)達成のための重要な戦略のひとつに置き、新事業立ち上げに向けた東南アジア現地での市場調査など、事業拡大の可能性を模索していた。こうした取り組みを進める中、今回のインバウンドプロモーション事業を行う新会社の設立は、同社の海外事業拡大のための足掛かりとなると考えている。

 インバウンド・バズは、今後タイの訪日観光客向けメディア「Talon Japan」の運営の他、複数国のメディア運営やプロモーション事業を行うなど、近年ニーズが高まるインバウンド事業のサービスを広げ、より多くの日系企業や地方自治体などのインバウンドプロモーション支援を行う。

 さらに、同社は2024年11月に、Webサイトの企画や制作、Web広告運用等のマーケティング支援、Webコンサルティングに強みをもつユニオンネットを子会社化している。「Talon Japan」がもつコミュニティ(顧客基盤)と、DTK ADがもつインバウンドプロモーション領域の知見、また、ユニオンネットが事業展開するWebサイト運用のノウハウといった同社のアセットをかけ合わせることによって、訪日外国人観光客にとってユーザビリティの高いWebサイトを構築し、日本をより楽しめるメディアとして網羅的な観光情報及びコミュニティの提供を行うと同時に、旅行関係企業のマーケティング支援につながるプラットフォームとしての価値向上に取り組む。

※1:同社は中期経営計画(2025年10月期から2029年10月期)として、2029年10月期の売上高50億円以上、営業利益4億円以上、時価総額100億円以上を経営目標として掲げている。目標達成に向けた戦略として、既存事業であるSNSマーケティング事業およびDX支援事業における年平均売上成長率を10~15%で安定的に成長させ、さらに飛躍的な成長への布石として、新規領域である、東南アジアへの海外展開および、拡大するインバウンド市場への事業展開を積極的に取り組んでいる。

【インバウンド(訪日客)市場の概況】

■2024年度の訪日客数と旅行消費額が過去最多に、タイの訪日客の旅行消費額も過去最多

 2024年度の訪日客数は36,869,900人、年間3,600万人を突破し過去最多、さらに訪日客の旅行消費額は8兆1,395億円となり、訪日客数と旅行消費額ともに過去最多でコロナ禍前を上回る結果となった。同社が当面注力する東南アジアについては、ASEAN主要6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)からの訪日客数の合計は約430万4,200人であり、タイについては約114万8,900人、ASEAN主要6カ国の中の約26.7%を占め、トップとなる。また、タイからの訪日客の旅行消費額は2,265億円で、過去最高額となっており、タイにおける日本の人気の高さもうかがえる(※2)。

 このように、日本は現在、海外において高い人気を誇る旅行先となっており、これを商機と捉え海外の旅行客を誘致したい地方自治体や商業施設、宿泊施設は多く存在すると考えられる。このような企業や団体のニーズに応え、また海外の方々により充実した日本旅行を楽しんでいただくためにも、インバウンド・バズを成長させ、サービスの拡充などに努めていく。

※2:観光庁「訪日外客数(2024年12月および年間推計値)」(日本政府観光局)および「【インバウンド消費動向調査】2024年暦年の調査結果(速報)の概要」を参照、グラフはこれらをもとに同社が作成。

【新会社 株式会社インバウンド・バズ 概要】

・会社名:株式会社インバウンド・バズ
・所在地:東京都港区虎ノ門四丁目1番13号
・設立:2025年2月
・代表者:代表取締役 木村 好志
・資本金:5,000,000円
・事業内容:インバウンドメディア運営、インバウンドプロモーション支援
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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