■AI活用で需給計画の立案時間を1/3に短縮、安定供給を実現
グリッド<5582>(東証グロース)は2月4日、日清製粉グループ本社<2002>(東証プライム)傘下の日清製粉ウェルナと、AIを活用した冷凍食品の需給管理自動化システムを共同開発し、2024年10月から運用を開始したと発表。同システムの導入により、需給計画の策定時間が約3分の1に短縮され、業務の効率化と属人化の解消が実現。安定した製品供給が可能になった。
従来、日清製粉ウェルナの冷凍食品需給管理は担当者の経験に依存していたが、計画パターンが約1800通りに及ぶため、負担が大きかった。新システムでは、AIが過去の出荷・受注データを分析し、需給計画や在庫転送計画を自動策定する。これにより、計画策定時間が1日程度に短縮され、在庫転送明細の作成時間も大幅に削減された。
同システムは完全自動ではなく、担当者が状況に応じて計画を修正できる仕組みを採用。突発的な需要変動にも柔軟に対応できる点が特長である。グリッドは今後もAI技術を活用し、社会を支える企業のDXを推進していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)