ソニー損保、生成AI活用で社内業務を効率化、AIチャット導入で迅速な情報照会を実現

■社員の生産性向上へ、AIツール本格運用開始

 ソニーグループ<6758>(東証プライム)のソニー損害保険は2月7日、マイクロソフトの「Copilot Studio」と「Azure OpenAI Service」を活用したAIチャットプラットフォームを開発し、2024年12月下旬より運用を開始したと発表。このツールは社内マニュアルや規程類などの情報を迅速に検索・提供する機能を備え、社員の業務負担を軽減しつつ、顧客対応の品質向上にも寄与する。

 新たに導入されたAIチャットプラットフォームは、検索拡張生成技術(RAG)を活用し、社員が必要とする情報を即時に提供する仕組みである。特に人事制度や就業規則、各種保険商品約款の検索に強みを持ち、社員の問い合わせ対応にかかる時間を短縮する。また、クラウド環境「Azure OpenAI Service」を活用し、セキュリティリスクにも配慮した設計となっている。

 ソニー損保は、今後もこのAIチャットの回答領域拡大や精度向上を進める方針だ。さらに、社内業務にとどまらず、顧客向け資料作成時の文書チェック機能などの新たな活用も視野に入れている。蓄積したノウハウを活かし、顧客からの問い合わせ対応への応用も検討しており、サービス品質と利便性のさらなる向上に取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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