シナネンHDの第3四半期決算は各利益とも大幅に黒字化、年間ではV字型の急回復に

(決算速報)

■電力事業で体制見直しなど寄与し損益改善、LPガス価格は堅調推移

 シナネンHD(シナネンホールディングス)<8132>(東証プライム)が2月10日午後に発表した第3四半期決算(2024年4~12月・累計/連結)は、売上高が前年同期比11.3%減の2106億79百万円だったが、収益面では大幅に回復し、営業利益は黒字に転換して17億59百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益も黒字化して10億96百万円となった。

 売上高は石油類と電力の販売数量減少により減少したが、今期は当初から減収を見込んでいる。一方、損益面では、主に電力事業で市場連動型プランへの移行と管理体制の見直しが寄与し損益が改善、プロパンCPが前年と比べ上昇基調で推移し、主力のLPガス・灯油販売における販売単価が高値で推移したことなどが寄与した。2027年度の創業100周年に向けて第三次中期経営計画をスタートした。

 非エネルギー事業では、シェアサイクル事業(シナネンモビリティPLUS株式会社)でのシェアサイクルサービス「ダイチャリ」の拠点開発を推進し、24年12月末現在、ステーション数は3800カ所超、設置自転車数は1万4000台を超える規模に拡大した。

 3月通期(25年3月期)の連結業績予想は、24年5月に開示した前回予想を全体に継続し、売上高は3400億円(前期比2.4%減)、営業利益は28億円(前期は約7億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は18億円(同約10億円の損失)、予想1株利益は165円46銭を据え置いた。24年3月期の一時的な損失からV字型に急回復する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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