【株式市場】日本郵政グループが売買代金1~3位独占し日経平均は大幅続伸
◆日経平均の終値は1万9122円42銭(195円51銭高)、TOPIXは1556.98ポイント(16.55ポイント高)、出来高概算(東証1部)は12億1161万株
5日後場の東京株式市場は、日本郵政グループ3銘柄の寄り前の売買注文がそろって買い優勢と伝えられ、日経平均は前引けの200円高の勢いもあり、後場寄り後に240円18銭高(1万9167円09銭)まで上げた。ただ、13時に四半期決算を発表した三菱商事<8058>(東1)が配当予想を減額したため急激に値を消して軟調に転換。本日は大引け後にトヨタ自動車<7203>(東1)の発表があり、業績発表シーズンのヤマ場のため様子見に転じる雰囲気もあり、日経平均は高値圏でモミ合いを続けた。終値での1万9000円台回復は10月30日以来。東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均は軟調だった。
上場2日目の日本郵政グループ3銘柄はそろって取引開始後に前場の高値を上回る場面があり、本日の東証1部の売買代金上位3銘柄を独占。日本郵政<6178>(東1)(公開価格1400円、初値1631円、初日の終値1760円)は一時1854円まで上昇。昨日ストップ高となったかんぽ生命保険<7181>(東1)(公開価格2200円、初値2929円、昨日の終値3430円)も一時4120円まで上昇。ゆうちょ銀行<7182>(東1)(公開価格1450円、初値1680円、初日の終値1671円)も一時1823円まで上げた。
13時に四半期決算を発表した富士重工業<7270>(東1)や14時に発表した味の素<2802>(東1)が一段高となり、新興市場は郵政3銘柄に資金流出などとされたが電力小売関連事業のイーレックス<9517>(東マ)は4日発表の四半期決算など好感して急反発し、イナリサーチ<2176>(JQS)は米FDA(食品医薬品局)の新たな新薬申請方式に国内で初めて申請との発表などが好感されて急反発。
東証1部の出来高概算は24億5389万株(前引けは12億1161万株)、売買代金は3兆411億円(同1兆4726億円)。1部上場1910柄のうち、値上がり銘柄数は1232(同1298)銘柄、値下がり銘柄数は573(同489)銘柄。
また、東証33業種別指数で値上がりした業種は32業種(前引けは31業種)となり、値上がり率上位の業種は、食料品、海運、非鉄金属、金属製品、倉庫・運輸、証券・商品先物、銀行、その他金融、などとなった。