古河電気工業、第3四半期で増収増益を達成、通期業績予想を上方修正、増配も発表

■情報通信やエネルギーインフラ事業が好調、自動車部品事業も改善

 古河電気工業<5801>(東証プライム)は2月12日、2025年3月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比15.3%増の8820億円、営業利益は314億円と大幅な増益を達成した。経常利益は持分法による投資利益の増加などにより361億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は164億円となった。

 セグメント別では、情報通信ソリューションやエネルギーインフラ事業が好調に推移した。情報通信ソリューション事業ではデータセンター関連製品の売上増やテレコム関連の需要回復などにより増益となった。エネルギーインフラ事業では国内超高圧・再エネ関連・機能線の売上増などにより増益となった。自動車部品事業は安定した受注による生産性改善や電池の価格適正化などにより増益となった。

 また、同社は2025年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。売上高は1兆1900億円、営業利益は420億円、経常利益は460億円、親会社株主に帰属する当期純利益は300億円に修正された。

 さらに、期末配当予想も1株当たり120円に修正することを発表した。これは、当期の業績見込みなどを踏まえ、従来予想の1株当たり90円から30円増配するものである。

 同社は、中期経営計画「Road to Vision2030-変革と挑戦-」において、利益成長を通じて企業価値向上を図るべく、成長分野に重点的に投資するとともに、安定的かつ継続的に株主還元していくことを基本方針としている。今回の業績予想の修正と増配は、この方針に沿ったものである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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