日産自動車・ホンダ・三菱自動車の3社協業の覚書を解約へ、市場変化を踏まえ決断

■2024年12月に締結した協業覚書を解約、今後は個別戦略を重視

 日産自動車<7201>(東証プライム)とホンダ<7267>(東証プライム)、三菱自動車<7211>(東証プライム)の3社は、2024年12月に締結した協業形態の検討に関する覚書を解約することで合意したと発表。この決定は、日産とホンダが進めていた経営統合に関する協議・検討が終了したことを受けたものである。これにより、3社の協業に関する枠組みは白紙に戻るが、今後も電動化・知能化を見据えた戦略的連携は継続するとしている。

 日産とホンダは、経営統合の可能性について詳細な検討を進めたが、市場環境の急速な変化に対応するため、統合を見送る判断に至った。協議の過程では、共同持株会社の設立や株式交換など複数の統合案が検討されたが、最終的に迅速な意思決定と経営施策の実行を優先する方針を取ることになった。

 今後、3社は電動化・知能化時代に向けた新たな価値創造を目指し、それぞれの企業価値の最大化に向けた独自の戦略を進める方針である。市場の変化に対応しながら、必要に応じた戦略的パートナーシップを模索していくとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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