ケンコーマヨネーズの第3四半期は営業利益97%増加、前期の鳥インフルによるタマゴ加工品の休売など正常化し拡大続く

(決算速報)

■3月通期の予想も営業利益52.6%増など見込む

 ケンコーマヨネーズ<2915>(東証プライム)の2025年3月期・第3四半期決算(24年4~12月・累計/連結)は、前期に鳥インフルエンザの影響を受けてタマゴ加工品の休売もしくは販売制限を行った事態が正常化し、タマゴ加工品の回復が進んだことや価格改定の効果もあり、売上高は前年同期比5.1%増の705億37百万円となった。

 利益面でも、価格改定の効果やタマゴ加工品の数量回復による生産効率の改善等により、営業利益は同97.3%増の45億90百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益も同96.5%増の32億44百万円となった。

 調味料・加工食品事業は、ポテトサラダ等が減少したが、タマゴ加工品の回復に加えサラダ・総菜類の小容量サイズ商品やパンプキンサラダが伸長し、マヨネーズ・ドレッシング類も拡大。セグメント売上高は同6.1%増加し、セグメント利益は149.8%増加した。総菜関連事業等は、セグメント売上高が四2.1%増加したが、卵や野菜の高騰により利益は減少し同3.7%減となった。

 3月通期(25年3月期)の連結業績予想は24年8月5日開示した前回予想に変更はなく、売上高は920億円(前期比3.7%増)、営業利益は45億円(52.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は31億85百万円(同16.4%増)、予想1株利益は197円82銭を継続した。純利益などは過去最高を更新することになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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