【狙い場・買い場】SPKは大阪で最初に外車販売、現在、自動車部品供給の大手、年61円配当
- 2015/11/6 10:01
- 注目銘柄
SPK<7466>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績予想の割安銘柄として注目したい。同社は、1917年、大阪で初めて外国車と外国車部品の販売を行う会社としてスタートして以来、自動車部品を専門に取り扱う商社として、長い伝統のもと築き上げてきた信頼と進取の気象に富んだ開拓精神で成長を遂げ、国内外に確固たる基盤を確立している。現在、国内では業界No.1を誇っている。日本国内では、国産メーカーの大型車や軽自動車、輸入車などの一般車両から産業機械車に至るまで、幅広い車種を対象に補修部品・用品を販売。また、海外にも拠点を置き、グローバルな販売を展開している。
今2016年3月期第・2四半期業績実績は、売上高195億0400万円(前年同期比6.4%増)、営業利益7億5100万円(同3.0%増)、経常利益7億6700万円(同1.0%増)、純利益4億3800万円(同7.1%減)に着地。
通期業績予想は、売上高400億円(前期比4.3%増)、営業利益17億円(同6.8%増)、経常利益17億4000万円(同4.3%増)、純利益11億6000万円(同11.7%増)を見込んでいる。年間配当は61円(同2円増)と連続増配を予定している。
第2四半期業績は、国内では、自動車部品の補修市場において、従来からの自動車の機能・消耗部品の販売を徹底すると共に、環境に適した新規商材の開発・販売に注力し、前年同期比4.8%の増収。海外では、ロシア、中国・アジアで一部景気悪化のため苦戦を余儀なくされたが、中東、中南米向け輸出が好調に推移し、同8.9%の増収。工機では、建機、産機、農機の車輌生産の一部が、中国の需要低迷の影響も受けつつも、全体としては前年を上回り同6.9%の増収と好調に推移。通期業績予想は達成できる見通し。
株価は、3月25日に年初来高値2464円をつけた後、2400円どころを上値としたモミ合いを下放れ、8月25日安値2110円と調整。その後、下値を固め、ミニゴルーデンを示現し、出直りつつある。最高益更新見通しで、連続営業最高益更新見通しで、今期予想PER10倍台、PBR0.87倍と割安感があるほか、連続増配が続き配当利回り2.6%と利回り妙味もソコソコある。また、10月30日付で岩井コスモ証券が投資判断を「B+」から「A」に格上げ、目標株価2600円を据え置いており、見直し余地はある。好業績の自動車関連に底上げの動きが見られており、短期的に水準訂正が続くか注目したい。(N)