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■「サティス製薬グループ」の連結化や受取精算金などの計上も寄与
ユーグレナ<2931>(東証プライム)は2月17日、買い気配で始まった後も一段高となり、一時ストップ高の511円(80円高、16%高)まで上げて2024年9月以来、約5か月ぶりの500円台に進んでいる。前取引日・14日に発表した12月決算(2024年1~12月・連結)の営業利益と経常利益が黒字に転換し、純利益も損失が4分の1に大幅改善。今期・25年12月期の営業利益の見通しも約4倍としたため注目が集中した。営業利益の黒字化は7期ぶりになる。
前12月期は、ヘルスケア事業の直販売上高が概ね横ばいとなり、バイオ燃料事業の売上高は大口トレードの実施を見送った影響でダウンしたが、24年3月に連結子会社化した(株)サティス製薬など「サティス製薬グループ」の連結業績寄与によりOEM・原料・海外売上高が大きく伸長した。バイオ燃料事業の実証プラント完了により研究開発費が縮小し、マレーシアでの合弁事業にかかる受取精算金の計上や、法人税等調整額(益)の計上も寄与した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)