【株式市場】前場の日経平均は41円高、金利上昇と円高で一時221円安だが日銀総裁の姿勢を受け切り返す

◆日経平均は3万8719円34銭(41円30銭高)、TOPIXは2734.97ポイント(0.37ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は8億6006万株

 2月21日(金)前場の東京株式市場は、米金利が新規失業保険申請件数などを受けて低下した一方、総務省が朝発表した消費者物価指数を受けて国内金利には上昇観測が強まりドル安・円高が進行、日経平均は朝寄り後に177円安まで軟化し、小戻したあと午前10時半にかけて221円安まで下押した。その後、日銀総裁が衆院予算委員会で過度な金利上昇を気にする姿勢を示したとされ、一気に130円高まで切り返して前引けも堅調だった。

 東京エレク<8035>(東証プライム)が反発など半導体関連株が堅調で米半導体株指数の6日続伸など好感。自動車株はホンダ<7267>(東証プライム)が5日ぶりに反発。東京電力HD<9501>(東証プライム)も反発しIAEA(国際原子力機関)の事務局長と首相らとの会談報道など好感。DeNA<2432>(東証プライム)は「N」字型に再び上げて高値に迫り、証券会社による投資判断の引き上げなど好感。クロスキャット<2307>(東証プライム)は16%高で急激に出直り業績・配当予想の増額修正を好感。フジプレアム<4237>(東証スタンダード)も急伸して急激に出直りペロブスカイト太陽電池の開発加速発表に急反応。サイフューズ<4892>(東証グロース)は2月上中旬の急騰の調整一巡し手がけやすくなったとされ再び急伸。

 新規上場のブッキングリゾート<324A>(東証グロース)は午前9時42分に1550円(公開価格1240円の25%高)で初値をつけ、その後1950円(同57%高)まで急伸し高値引け。

 東証プライム市場の出来高概算は8億6006万株、売買代金は2兆354億円。プライム上場1640銘柄のうち、値上がり銘柄数は516銘柄、値下がり銘柄数は1075銘柄。

 東証33業種別指数は19業種が値上がりし、空運、ゴム製品、医薬品、保険、化学、電力ガス、繊維製品、鉱業、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  2. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…
  3. ■脱炭素とデジタル革新:万博から広がるビジネスチャンス  本日2025年4月13日に開幕した大阪・…
  4. ■関税不安の裏で進む金市場の静かな熱気  トランプ関税による世界同時不況懸念が強まり、金先物価格が…
  5. ■トランプ政権の暴走がもたらすリスク回避の波  こんな言い方をしたら今の若い市場参加者の方々にはイ…
  6. ■関税応酬が金融市場を直撃!パンデミック以来の暴落規模に  2025年4月4日、ニューヨーク株式市…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る