マーケットエンタープライズ、東京都清瀬市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユース施策初導入による廃棄物削減へ

 東京都清瀬市(市長:澁谷 桂司)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は2月21日、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、清瀬市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指すものである。

■背景・経緯

 清瀬市では、粗大ごみとして出される不要品の中に、リユース可能なものが多く含まれている現状から、リユース促進につながる施策導入の可能性を模索していた。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、マーケットエンタープライズが清瀬市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致し、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リユースショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ130万人(2024年6月末日)の利用実績がある。

■清瀬市の課題と「おいくら」による解決策

 清瀬市では、粗大ごみについて戸別による収集または清掃センターへの自己搬入となっている。戸別による収集の場合、市民が自宅の外へ運び出す必要がある。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも容易に売却できる。加えて、市では回収していない冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性があり、不要品売却と受け渡しは、最短で買取依頼をした当日に可能である。なお、市民のサービス利用および市の費用負担は発生しない。

■今後について

 2月21日(金)16時(公開時間が前後する可能性がある)に清瀬市ホームページ内へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能となる。清瀬市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、本取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指すものである。

■東京都清瀬市

 東京都清瀬市は、東京都の多摩地域北部に位置する市である。東京都心から西武鉄道のアクセスが良く、約20分で都心へ行くことができる。地理的には、武蔵野台地の一部にあたり、比較的に起伏が少ない地形である。また、市内に流れる柳瀬川は市を代表する自然風景のひとつとされ、四季折々の風景を楽しむことができる。

・人口:75,011人(男性36,070人、女性38,941人)(2025年1月1日)
・世帯数:37,538世帯(2025年1月1日)
・面積:10.23平方キロメートル(2025年1月24日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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