スズキ、船外機エンジン部品に新アルマイト技術を採用、CO2排出量50%削減へ

■海水耐性を向上させる新処理技術を2024年8月より量産化

 スズキ<7269>(東証プライム)は2月26日、船外機のエンジン部品に新たなアルマイト処理技術を開発し、2024年8月から「DF140B」の一部仕様に採用したと発表。従来の表面処理と比較し、CO2排出量を約50%削減することが可能となる。今後は他の仕様にも順次展開する予定である。

 この新技術は、冷却水路に均一なアルマイト処理を施すことで海水に対する耐食性を向上させるもの。また、金属水和物を用いた低温封孔処理を採用することで、摂氏300度の高温環境でも耐食性が低下しない技術を確立した。さらに、鋳鉄スリーブを電解液から保護する密閉技術を開発し、品質の向上にも貢献している。

 スズキのマリン事業本部長・三嶋秀一氏は「耐食性の向上だけでなく、カーボンニュートラルにも寄与する技術だ」と強調。今回の技術開発を通じて、船外機の性能向上と環境負荷低減の両立を実現し、今後もさらなる技術革新を進める方針を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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