イトーキ、新デザイン指針「ITOKI SENSE 2025」を発表、オフィスデザインの未来を拓くCMF戦略

■多様化する働き方に対応、4つのコンセプトで空間をデザイン

 イトーキ<7972>(東証プライム)は2月28日、社会の変化と多様化する働き方に対応するため、空間とプロダクトのデザイン指針「ITOKI SENSE 2025」を発表した。この指針は、CMF(Color, Material, Finish)戦略を基盤とし、オフィスを「人的資本を最大化する場」へと進化させることを目的としている。

 リモートワークやフリーアドレスの普及により、企業はコミュニケーションの希薄化や人材確保の困難さに直面している。このような背景から、オフィスは従来の「執務の場」から、従業員のエンゲージメントや生産性を向上させるための「投資対象」へと変化している。イトーキの日本橋オフィス「ITOKI DESIGN HOUSE」では、デザインを重視したリニューアルにより、その効果を実証している。

 「ITOKI SENSE 2025」は、「やわらぐ(Gentle)」「ととのう(Harmony)」「つむぐ(Timeless)」「はねる(Curiosity)」の4つのコンセプトに基づき設計されている。これらのコンセプトは、働く人の多様性や健康志向に対応し、感性に訴えかけることでモチベーションやエンゲージメントの向上を目指すものである。

 具体的には、ニュートラルなカラーや自然素材の使用、創造性を刺激するデザインなどが取り入れられている。日本橋オフィス「ITOKI DESIGN HOUSE」11Fでは、「つむぐ(Timeless)」をテーマに、カフェスペースや執務エリアがリニューアルされ、自然素材を活かした落ち着いた空間が実現されている。これにより、従業員は出社意欲を高め、より快適な環境で働くことができる。

 イトーキは、「ITOKI SENSE 2025」を広く体験してもらうため、特設サイト「ITOKI CMF DESIGN web」を開設し、CMFの組み合わせを試せるシミュレーションツールを提供している。また、2025年3月10日からは、日本橋オフィスにて「SENSE BOX」の展示を開始し、最新の3Dプリント技術も紹介する。これらの取り組みを通じて、イトーキは新たなオフィスデザインの可能性を提案し、企業の「人的資本」への投資を支援していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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