JTは安値圏から出直る、カナダで訴訟和解金4000億円、配当は変更しないとし安堵感

■1株194円(予定)、高配当、新NISAスタート時に人気の銘柄

 JT(日本たばこ産業)<2914>(東証プライム)は3月3日、3773円(23円高)で始まった後も堅調に売買され、年初来の安値圏から出直っている。同日朝、カナダの子会社にかかわる訴訟の訴訟損失引当金を4000億円弱と見込むことなどを発表、今3月期の配当金194円(予定)は変更しないとしたため安堵感が出ているようだ。同社株は高配当株のため約1年前にスタートした新NISA(少額投資非課税制度)で人気の銘柄とされていた。

 発表によると、カナダ・ケベック州の現地子会社を被告に含む計3社への訴訟について、未解決事項であった和解金の支払い方法等について合意に至り、2024年度の営業費用として計上することを予定し、その金額は4000億円弱を見込む。最終的な引当金額は決定後速やかにお知らせする。当該引当金の計上が確定した場合においても、本年2月13日に公表した2024年度一株当たり配当金194円(予定)は変更しない。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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