ステムリムが反発、急性期脳梗塞を対象とする新薬候補に期待強まる

■導出先の塩野義製薬がより幅広い患者層への投与めざし治験を拡充

 ステムリム<4599>(東証グロース)は3月3日、6%高の345円(18円高)まで上げた後も堅調に売買され、反発相場となっている。同日朝、塩野義製薬<4507>(東証プライム)に導出済みの急性期脳梗塞を対象とする新薬候補について、より幅広い患者層への投与を可能にするための治験計画の変更を発表し、注目されている。

 発表によると、「再生誘導医薬」(ステムリムの登録商標)開発品レダセムチド(HMGB11)より創製したペプチド医薬、開発コード:S-005151)に関する、急性期脳梗塞を対象としたグローバル後期第Ⅱ相試験(以下「本治験」)について、塩野義製薬より、治験実施計画書変更の連絡があった。現在、医療技術の進歩にともない、急性期脳梗塞の治療体系は大きく変化しており、血管内再開通療法を用いた治療が可能な患者の割合が急速に増加している。こうした変化に対応し、レダセムチドの上市後により幅広い患者層への投与を可能にするため、血管内再開通療法を実施した急性期脳梗塞患者を対象とする新たなコホート(治験対象集団)を追加することとした。大幅な治験期間の延長には至らない見込みとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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