
■全体相場が大幅安のなか投資の基本「業績」に立ち返って選別
巴工業<6309>(東証プライム)は3月4日、3795円(30円高)まで上げた後も堅調に売買され、後場も3780円(15円高)で売買を開始。全体相場の大幅反落に逆行し続伸基調となっている。業績が好調で今期も連続最高益、最高の売上高を見込むため、全体相場がさえない中で投資の基本である業績に立ち返って銘柄を選別する動きがある。また、同社は下水道関連事業も展開しており、「老いる下水道、まち脅かす、耐用年数超えは最大6割も」(日本経済新聞3月1日付朝刊)などと現状が伝えられる中で連想買いも少なくないようだ。
遠心分離機を中軸とする機械事業と化学品事業が2本柱。前10月期(2024年10月期)の連結業績は売上高、各利益とも最高を更新し、今期(25年10月期)も売上高、各利益を続伸の見込みとしている。24年12月に開示した同年10月期の「決算説明会質疑応答要旨」では、質問:下水向けの元請工事の受注に注力して成果が出てきているとのことだが(中略)どのような業績への影響があるのか教えてほしい、との問いに対し、「機械だけではなく、付帯する設備等も含む元請工事を受注することにより、機械販売と比べ売上利益ともに大きくなる」「近年は実際に大きな工事の受注増加といった成果も出てきている」などと回答している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)