
■「日本は円安政策、簡単に解決する方法は関税」と伝えられる
クリナップ<7955>(東証プライム)は3月4日、680円(5円高)まで上げた後も前日比変わらずの675円前後で売買され、全体相場が大幅に反落している中で午後も底堅い相場を続けている。2月初旬に発表した第3四半期決算(2024年4~12月・累計/連結)は「原材料やエネルギーの価格高騰などの影響」(決算短信)が厳しい印象だったが、4日は、米トランプ大統領が「日本や中国の通貨安」を非難する発言を発したと伝えられたことを受け、円高への転換によるエネルギー価格などの安定化を期待して同社株に注目を強める動きが強まっているようだ。
トランプ大統領は、「日本や中国が通貨安政策取るなら米国は『不利な立場に』なる」「これを非常に簡単に解決する方法は関税だ」(ブルームバーグニュース3月4日早朝)と発信したと伝えられた。株式市場関係者からは、「円安のままだと関税をかけるぞ、と言ってきたようなもので、日本にもついに関税か為替かのディール(取引)をふっかけてきた」との見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)