横河電機、自己株式取得を決定、最大1200万株・200億円を上限に市場買付を実施

■財務基盤の強化と積極的な株主還元を同時に追求

 横河電機<6841>(東証プライム)は3月4日、開催の取締役会で自己株式の取得を決議したと発表。今回の自己株式取得は、同社の中期経営計画「Growth for Sustainability 2028(GS2028)」に基づくものであり、企業価値および株主価値の向上を目的としている。GS2028では、成長投資を優先しながらも積極的な株主還元を実施する方針を掲げており、今回の決定はその方針に沿ったものだ。

 同社は、最大1,200万株(発行済株式総数の約4.61%)、総額200億円を上限として、2025年3月5日から12月末日まで東京証券取引所で市場買付を行う。これまでの経営成績では、既存事業の成長とキャッシュ・フローの積み上げにより強固な財務基盤が確保されている。そのため、成長投資に必要な資金を確保しつつ、自己株式取得を通じた株主還元を実施することが可能となった。

 同社は今後もGS2028の方針に従い、企業価値の向上と株主還元の両立を進める。キャッシュ・アロケーションの考え方に変更はなく、財務状況や株価水準を踏まえながら、追加的な株主還元も柔軟に検討する方針である。今回の自己株式取得は、長期的な資本政策の一環であり、経営環境の変化に対応しながら資本効率の向上を図る戦略の一部として位置づけられている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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