マルマエが急反発、業績予想を増額修正、超高純度アルミ企業の子会社化も好感

■半導体分野で懸案だった消耗品を取り巻く状況が好転

 マルマエ<6264>(東証プライム)は3月5日、急反発となり、10%高の1561円(143円高)まで上げた後も1500円台で強い値動きを続けている。4日午後、第2四半期の業績予想(2024年9月~25年2月、中間期)の増額修正と、超高純度アルミ製品企業の株式取得(子会社化)について発表し、注目が強まっている。

 半導体製造装置の心臓部にあたる真空装置などを手がける。25年8月期・第2四半期累計期間(中間期)の業績見通しは、半導体分野で懸案だった消耗品の過剰在庫の解消傾向が出てきたことで、当初の想定以上に受注が好調だったことから、売上高を24年10月に開示した前回予想に対し6.7%上回る38億96百万円(前年同期比9.1%増)の見込みに見直した。営業利益は同34.3%上回る9億40百万円(前年同期は78百万円の損失)の見込みに、純利益は同39.4%上回る6億44百万円の見込み(同1億01百万円の損失)に見直した。

 また、4月8日(予定)を株式譲渡実行日として、半導体スパッタリングターゲット用の超高純度アルミニウム製品やアルミ電解コンデンサー用の高純度アルミニウム製品などを手がけるKMアルミニウム株式会社(福岡県大牟田市、KMAC社)の株式100%を取得し子会社化するとした。マルマエの半導体分野と親和性が高く、共に成長する関係を構築する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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