
■子会社の財務情報に確認すべき事項が発生したため中止と発表
高圧ガス工業<4097>(東証プライム)は3月5日、急反発となり、取引開始後に17%高の864円(125円高)まで上げた後も強い値動きを続けている。4日の夕方、株式売出しの中止を発表、売出しによる株式需給のゆるみ(値下がり要因)が回避されるため買い直す動きが集中したと見られている。売出しを発表する前の値段859円(2月21日終値)を一時回復した。
同社は2月21日の夕方に「株式の売出し及び主要株主の異動に関するお知らせ」を発表し、大株主のデンカ<4061>(東証プライム)などが高圧ガス株を売り出すとした。しかし、3月4日の夕方、「株式売出しの中止に関するお知らせ」を発表、連結子会社の財務情報に関連して確認すべき事項が発生したことから本売出しを中止するとした。株式市場関係者からは、確認が終われば売り出しを実施する可能性があるとの見方も出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)