トライアルホールディングス、西友の株式取得で連結売上高1兆円超の小売グループ誕生
- 2025/3/6 07:44
- IR企業情報

■関東圏での事業基盤確立と「食」の強化を目指す
トライアルホールディングス<141A>(東証グロース)は3月5日、開催の取締役会で、西友の全株式を取得し、完全子会社化することを決議したと発表。この株式取得により、トライアルは連結売上高1兆円を超える小売グループとなる。取得額は概算で3800億円だ。
トライアルは、九州地方を中心にディスカウントストアを展開し、リテールAI事業も手掛けている。一方、西友は関東地方を中心に駅近の好立地に多数の店舗を持ち、PB商品に強みを持つ。今回の買収で、トライアルは西友の事業基盤と商品力、製造拠点を獲得し、関東地方、中部地方、関西地方への事業拡大を加速させる。また、両社の店舗は地域的に重複が少なく、互いの強みを生かすことで、シナジー効果が期待される。
株式取得により、トライアルは西友の顧客データを活用し、リテールAI事業を強化する。具体的には、タブレット決済機能付きレジカート「Skip Cart」やインストアサイネージなどのデジタル技術を導入し、サプライチェーン全体の効率化と収益性向上を目指す。株式取得資金は、トライアルの手元資金と金融機関からの借入で賄い、増資は行わない。株式譲渡実行日は2025年7月1日を予定している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)