レナサイエンス、糖尿病治療AIの臨床試験が成功、専門医と同等の精度を実証

■東北大学を含む国内6施設で検証試験を実施し、非劣性を証明

 レナサイエンス<4889>(東証グロース)は、同社が開発する「糖尿病治療支援AIプログラム医療機器」の臨床性能試験が、東北大学病院など国内6医療機関で実施され、主要評価項目を達成したと発表。同AIは、糖尿病患者のインスリン投与量を専門医と同等の精度で予測し、その正解率は85.46%と、高い水準を記録した。さらに、平均絶対誤差(MAE)は1.61単位と、専門医の処方と比較しても十分な精度を示している。

 試験では、専門医が行う治療との非劣性を証明することが目的とされ、116例の2型糖尿病患者のデータをもとに検証が行われた。その結果、東北大学病院以外の施設、特に山口大学病院においても高い精度を示し、AIの汎用性が確認された。また、専門医の治療ばらつきと比較しても本AIの予測精度は遜色なく、実用化に向けた大きな一歩となった。

 同AIは、専門医不足が課題となる現状において、非専門医の負担を軽減しながら、より適切な血糖コントロールを可能にする革新的な医療機器である。今後、薬事承認に向けた申請が進められ、インスリン治療の最適化を支援する新たな選択肢として期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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