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大日本印刷、メタバース役所でAI相談員による離婚相談サービスの実証開始
- 2025/3/10 13:36
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■匿名相談可能なプライバシー保護機能で生活者の悩みに寄り添う
大日本印刷<7912>(東証プライム)は3月10日、日本加除出版とHexabaseが提供する法律支援サービス「離コンパス」のAI相談サービスを「メタバース役所」に実装すると発表。2025年3月11日から25日まで、専門知識を持つAIアバターが相談員となり、離婚や家庭の悩みに関する相談に応じる実証事業を実施する。この取り組みは複数の自治体の協力のもと行われ、生活者は匿名で相談できるプライバシー保護機能を備えた空間で相談できる。
実証事業では、AI相談員が表情等を相談内容に応じて変えながら生活者に寄り添うことで、リアルな対面相談と比べて心理的抵抗を軽減できるかどうかを検証する。参加は無償で、対象自治体の住民であれば事前登録不要でスマートフォンやパソコンから簡単にアクセス可能だ。相談時間は最長1時間で、土日・祝日も含めて実施される。
大日本印刷は今後、離婚や家庭の悩み以外にも生活者が抱える潜在的な悩みや不安・課題に対してもAIアバターとの相談による早期の顕在化と解決を支援する。さらに相談とともに事務処理機能を付加した「AI職員」の提供も予定している。同社は2021年から「XRコミュニケーション事業」を展開しており、メタバースを活用した教育支援や地域活性化、行政サービス向上と窓口業務のDXを支援している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)