
■半導体製造装置向けの回復に期待続きカーレース向けも注目要因
ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)は3月10日、再び一段高となり、後場寄り後に4%高の474円(20円高)まで上げて約3週間ぶりに昨年来の高値を更新し、2021年以来の470円台に進んでいる。小径リニアボールブッシュ(精密直動機器)の世界的大手で、2月中旬に発表した第3四半期決算を境に相場水準を一段セリ上げ、以後もジリ高傾向が続いている。今期・25年3月期は各利益とも損失を見込むが、来期は半導体製造装置向けの回復による業績好転への期待があり、またホンダ<7267>(東証プライム)が26年にカーレースの最高峰「F-1」に復帰する計画を進めていることでレース用部品事業の拡大や話題性に対する期待もある。
第3四半期決算(2024年4~12月・累計、連結)では今期・25年3月期の予想を全体に据え置き、売上高を前期比2.3%減、営業利益を1億15百万円の損失とするなど、各利益とも損失の見込みを継続した。ただ、「スマート生産プロジェクト」の効果などにより前期比較では全体に損益の改善が進む見込み。精密部品加工は第3四半期まででレース用部品の売上が増加したことによりセグメント売上高が同36.4%増加した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)