【株式市場】前場の日経平均は645円安、トランプ大統領の発言など受けたNY急落が連鎖、一時1041円安

◆日経平均は3万6382円57銭(645円70銭安)、TOPIXは2646.83ポイント(53.93ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加して11億6068万株

 3月11日(火)前場の東京株式市場は、米トランプ大統領が目先的な景気後退を容認するような発言を行ったとされ、NYダウなどの主要株価指数が大幅に反落したことなどを受け、日経平均は443円安で始まった後も一段安の展開となり、午前10時過ぎに一時3万6000円を割り込み1041円14銭安(3万5987円13銭)まで下押した。その後は、株安によって利上げは遠のくとの見方などから次第に持ち直し、前引けの下げ幅は600円台にとどまった。中で、サッポロHD<2501>(東証プライム)が投資ファンドの動向など思惑視されて堅調。米景気の影響が相対的に小さい銘柄との見方でハイデイ日高<7611>(東証プライム)や東京メトロ<9023>(東証プライム)も高い。

 アインHD<9627>(東証プライム)が大きく出直り発行株数の5%規模の自社株買いを好感。イー・ロジット<9327>(東証スタンダード)はコメの流通変化にともない需要拡大の見方で備蓄米入札が材料視され一時ストップ高。ソフト99コーポレーション<4464>(東証スタンダード)はKeePer技研<6036>(東証プライム)による株式取得発表を受けて急伸。クオリプス<4894>(東証グロース)は10日夜のテレビ経済番組でiPS細胞由来心筋細胞シートの1か月以内の承認申請をめざす方針が伝えられたことなど言われ大幅続伸。細胞シート関連株としてセルシード<7776>(東証グロース)なども高い。

 東証プライム市場の出来高概算は増加して11億6068万株、売買代金は2兆7951億円。プライム上場1638銘柄のうち、値上がり銘柄数は220銘柄、値下がり銘柄数は1383銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は海運1業種のみにとどまった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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