ネオジャパンは26年1月期も増益・増配予想、配当政策を累進配当と配当性向目安40%に変更

 ネオジャパン<3921>(東証プライム)は3月13日に25年1月期連結業績を発表した。前回予想を上回る大幅増益だった。ソフトウェア事業が好調に推移し、各コストが想定を下回ったことも寄与した。そして26年1月期も増益・増配予想としている。引き続きソフトウェア事業の好調が牽引する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお配当政策の変更を発表した。また25年1月末時点でプライム市場の上場維持基準にすべて適合した。株価は上値を切り下げる形でやや軟調だったが、好業績や増配を評価して反発を期待したい。

■25年1月期大幅増益・増配、26年1月期も増益・増配予想

 25年1月期の連結業績は、売上高が24年1月期比9.8%増の72億63百万円、営業利益が50.5%増の19億51百万円、経常利益が49.1%増の20億49百万円、親会社株主帰属当期純利益が47.9%増の14億14百万円だった。配当(24年6月14日付で中間配当実施と配当予想上方修正を発表)は、3月13日付で配当政策の変更(累進配当を基本方針として連結配当性向40%目安に引き上げ)を発表し、期末9円上方修正して24年1月期比17円増配の40円(第2四半期末14円、期末26円)とした。大幅増配で配当性向は39.8%となる。

 前回予想(24年12月10日付の上方修正値、売上高72億53百万円、営業利益18億84百万円、経常利益19億25百万円、親会社株主帰属当期純利益13億23百万円)を上回る大幅増益だった。ソフトウェア事業が好調に推移し、各コストが想定を下回ったことも寄与した。

 ソフトウェア事業は、売上高(外部顧客への売上高)が13.7%増の52億13百万円、セグメント利益(調整前営業利益)が64.3%増の20億11百万円だった。売上高の内訳はクラウドサービスが16.1%増の34億27百万円、プロダクトが9.0%増の17億03百万円、技術開発が16.0%増の81百万円だった。クラウドサービスの売上高の内訳はグループウェアdesknet‘s NEOクラウドが17.4%増の28億71百万円、ノーコード業務アプリ作成ツールAppSuiteクラウドが41.9%増の2億51百万円、ビジネスチャットChatLuckクラウドが14.3%増の82百万円、その他の月額売上が10.9%減の1億77百万円、その他の役務作業等が21.3%減の44百万円だった。24年9月以降のクラウドサービス価格改定や新セットプラン販売開始も寄与して大幅伸長した。

 25年1月期末時点のグループウェアdesknet‘s NEOのプロダクト累計販売実績数は4.0%増の455.9万ユーザー、クラウドユーザー数は3.5%増の53.7万ユーザー、ノーコード業務アプリ作成ツールAppSuiteのプロダクト累計販売実績数は29.3%増の40.2万ユーザー、クラウドユーザー数は37.9%増の8.0万ユーザーとなった。

 システム開発サービス事業(子会社のPro-SPIRE)は売上高が0.8%減の20億33百万円でセグメント利益が36.1%減の65百万円だった。人件費増加等で減益だった。海外事業は売上高が36.4%増の1億28百万円でセグメント利益が1億27百万円の損失(24年1月期は31百万円の損失)だった。ASEAN地域の子会社の売上高が増加したが、米国における採用コスト増加などで損失拡大した。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高16億87百万円で営業利益4億36百万円、第2四半期は売上高16億78百万円で営業利益4億11百万円、第3四半期は売上高19億20百万円で営業利益5億31百万円、第4四半期は売上高19億77百万円で営業利益5億72百万円だった。

 26年1月期の連結業績予想については、売上高が25年1月期比10.8%増の80億48百万円、営業利益が7.9%増の21億06百万円、経常利益が5.7%増の21億66百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.4%増の14億62百万円としている。配当予想は25年1月期比2円増配の42円(第2四半期末21円、期末21円)としている。予想配当性向は40.2%となる。

 26年1月期も増益・増配予想としている。引き続きソフトウェア事業が、クラウドサービスユーザー数増加、24年9月以降のクラウドサービス価格改定や新セットプラン販売開始の通期寄与などで好調に推移する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は反発期待

 株価は上値を切り下げる形でやや軟調だったが、好業績や増配を評価して反発を期待したい。3月13日の終値は1598円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS104円50銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の42円で算出)は約2.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS450円67銭で算出)は約3.5倍、そして時価総額は約225億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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