ラバブルマーケティングGの第1四半期は売上高が過去最高、減益だが株価は底堅い

(決算速報)

■M&Aを2件実行、通期で増益の予想を継続

 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は3月14日、14時にかけて1395円(9円安)まで軟化したが、これを下値に底堅い相場となっている。正午前に第1四半期決算(2024年11月~25年1月・連結)を発表。M&Aを2件実行したこともあり、経常利益は前年同期比78.9%減などと大幅な減益だったが、売上高は同22.7%増加し「過去最高を記録」(決算説明資料より)した。通期では増益の予想を据え置いた。

 同第1四半期の連結業績は、売上高が前期比22.7%増の6億19百万円で四半期としては最高を記録した。SNS運用支援ツール「comnico Marketing Suite」のARRが前年同期比10.4%増で過去最高の3億円超。解約率も0.95%と1%未満で推移した。利益面では、第1四半期中に株式取得1件、事業譲受1件のM&Aを実施し、これに伴う原価・販管費の増加があり、営業利益は△871千円で減益。経常利益は同78.9%減の10百万円、四半期純利益は同60.7%減の8百万円だった。

 Webサイトの企画・制作、Web広告運用等のマーケティング支援やWebコンサルティングを強みとする株式会社ユニオンネットの取得を2024年11月に実行した他、24年12月には日本最大級の食インフルエンサーのネットワークを有する、食インフルエンサーマーケティング事業「ライフインザキッチン」の譲受を完了した。また、XR領域では、かねてより協業を進めていた株式会社ABALと24年11月に資本業務提携を行った。

 25年10月期・通期の連結業績予想は、24年12月に公表した予想に変更はなく、売上高は27億円(前期比24.0%増)、営業利益は1億50百万円(同9.3%増)、経常利益も1億50百万円(同1.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は80百万円(同10.2%増)を継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■バイオマス発電所で自動運転実証、135トンの燃料運搬に成功  大林組<1802>(東証プライム)…
  2. ■小規模店の淘汰進むも、残存者は付加価値戦略で業績回復  帝国データバンクの調査によると、2024…
  3. ■企業独自のシステム統合とカスタマイズ可能なAIエージェントを実現  ソフトバンクグループ<998…
2025年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

ピックアップ記事

  1. ■年初から57銘柄が優待新設、40銘柄超が拡充・変更  株主優待制度は従来、配当増加や自社株買いと…
  2. ■『マッチポンプ』相場の処方箋、トヨタの優待新設に見る『安全投資』の行方  「まるでマッチポンプ」…
  3. ■「トランプ・ディール」懸念下での投資価値、重複上場株の割安性  今週のコラムでは、米国景気の減速…
  4. ■見直される株主優待制度と重複上場戦略の新展開  ジャパニーズ・スタンダード(日本基準)とグローバ…
  5. ■自己株式取得が救世主に?逆風相場で輝く銘柄を発掘  今週の当コラムは今年1月以降に自己株式取得を…
  6. ■植田日銀総裁vsトランプ大統領、市場は「トランプ・リスク」に戦々恐々  「金曜日の引けピン」とい…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る