
■6年ぶりの大型IPOとされ「大物」快調なため全体相場にも好影響
上場2日目のJX金属<5016>(東証プライム)は3月21日、一段高となり、後場も13時半過ぎに11%高の967円まで一段と上げて上値を追う相場になっている。公開価格は820円。初値は843円。銅の製錬などを行い、「銅、5カ月半ぶり1万ドル台に上昇、需給逼迫を意識」(日経電子版3月21日11:44)と伝えられたことなどが買い材料視されている。上場時の時価総額が4390億円で、2018年に上場したソフトバンク<9434>(東証プライム)以来、6年ぶりの大型IPO(株式公開)とされただけに、「大物」の値動きが快調とあって全体相場にも好影響を与えているようだ。
「銅」のプライスリーダーで、世界最高純度の銅地金を製錬する技術をもつ。半導体用スパッタリングターゲットでも世界的大手。次世代の収益基盤構築に向けて、データセンター等で使用される受発光素子の素材となるInP(インジウムリン)、半導体製造プロセスに用いられるリソグラフィー・フォトマスク用材料などの分野で事業拡大を図っている。
2025年3月期の連結業績予想は、売上高を7000億円(前期比53.7%減)と見込み、営業利益は957億円(同11.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は543億円(同47.1%減)としている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)