
■「三角持ち合い」から二段上げ相場に移行、さらに三段上げもイメージ
バリオセキュア<4494>(東証スタンダード)は3月24日、急伸一段高となり、午前9時半前にストップ高の750円(100円高、15%高)まで上げた後もストップ高で売買され、一気に2024年8月以来の750円に進んでいる。「5%ルール」報告で光通信<9435>(東証プライム)による5.34%取得が明らかになったと伝えられ、思惑材料視されている。また、「楽天証券で不正アクセス被害続出、勝手に株取引『損失200万円超』」(テレ朝ニュース3月22日)などと伝えられ、連想買いが波及したとの見方も出ている。
このところの値動きを見ると、3月13日に「NTTコミュニケーションズ株式会社の『セキュリティYOROZU相談』にサービス提供・パートナーシップを開始」との発表が買い材料視されてストップ高(100円高の695円、17%高)と急伸し、その後は直近まで一進一退を続けながら「三角持ち合い」「ペナントフラッグ(三角旗)」を形成してきた。この形の持ち合い・もみあい相場は、値動きが収れんしてくると上下どちらかに大きく動意づくとされるため、この三角形が形成されてきたところに光通信や楽天証券を巡るニュースが現れ、買いが増幅したとの見方も出ている。結果的には二段上げ相場に移行した形になったため、中期的には「三段上げ」の相場に発展する相場をイメージして注目する向きもあるようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)