住友不動産が後場急伸、米ヘッジファンドのエリオットが株を取得と伝えられ思惑広がる

■株主還元の強化などで協議しているもようとされ期待強まる

 住友不動産<8830>(東証プライム)は3月24日の後場、13時過ぎから急動意となり、一時16%高の6358円(891円)まで急伸。14時半を過ぎても10%高の5990円(523円高)前後で強い値動きを続けている。13時頃、「アクティビスト(物言う投資家)として知られる米ヘッジファンド運営会社、エリオット・インベストメント・マネジメントが、国内不動産大手の住友不動産株を取得したことが分かった」(ブルームバーグニュース3月24日13:05)と伝えられ、買い材料視された。

 報道によると、「保有規模は明らかになっていない」ものの、「エリオットは住友不動産と、株主価値の向上策について協議している」「自社株買いのほか、保有不動産や政策保有株式の売却など、エリオットの日本での他の投資先と同様、株主還元の強化に焦点を当てたものになる可能性が高い」という。また、前週末には、「住友不動産株が買われる3つの理由、三菱地所と逆転間近」(日経電子版3月21日夕方)と伝えられ、連結純利益ではすでに逆転現象が起きている、などと伝えられた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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