富士通、世界最大規模の量子コンピュータ基盤ソフト、公開・運用開始、技術革新を促進

■量子コンピュータ基本ソフトをオープンソース化

 富士通<6702>(東証プライム)は3月24日、大阪大学および関連企業と共同で、量子コンピュータの基本ソフトウェア群「Open Quantum Toolchain for Operators and Users」をオープンソースとして公開した。同ソフトウェアは、量子コンピュータのクラウド環境構築から運用までを包括的に支援し、研究機関や企業の参入障壁を大幅に低減することを目指している。大阪大学の量子コンピュータ国産3号機に適用され、クラウドサービスとして運用が開始された。

 これまで、量子コンピュータをクラウド公開するためには多数のソフトウェアを独自に開発する必要があったが、今回のソフトウェア公開により、大学や企業は容易に量子コンピュータをクラウド化できるようになる。さらに、ユーザーが必要に応じてソフトウェアをカスタマイズできる点も大きな特徴である。

 同プロジェクトでは、ソフトウェアのオープンソース化を通じて国際的なコミュニティ形成を促進し、量子コンピュータ技術の進化を加速させることを目指している。今後は、同ソフトウェアのさらなる機能拡張と活用事例の創出が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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