
■マイナカードの読み取りとキャッシュレス決済が可能な新端末の量産を開始
フライトソリューションズ<3753>(東証スタンダード)は3月26日、再び上値を指向する相場となり、午前11時過ぎに6%高の295円(18円高)まで上げて出直りを強めている。25日に発表した「NEWS LETTER(ニュースレター)」の中で、「マイナンバーカードの読み取りとキャッシュレス決済が可能なIncredist Premium lll(インクレディスト・プレミアム・スリー)の量産を本日より開始した」と発表。3月24日に運用が開始されたマイナンバーカードと運転免許証の一体化はじめとするマイナンバーカードの社会実装の本格化に向け、同社の技術と決済端末などが注目されている。
■次世代の新常識は「本人確認」×「キャッシュレス決済」の二刀流端末
同社の「Incredist Premium(インクレディスト・プレミアム)」は、キャッシュレス決済の普及やマイナンバーカードの活用を見据え、スマートなIT技術を駆使したマルチ決済端末として誕生した。専用アプリをダウンロードしたタブレットに接続することで、用途に応じて公的個人認証装置とキャッシュレス決済装置に切り替えて利用することができ、複数の端末を用意する必要がない。コンパクトな設計でスペースを取らず、スマートな操作性と柔軟性、そして高い安全性を兼ね備えた次世代型端末として登場した。
警視庁はインターネットバンキングなどの本人確認について、2027年4月からマイナンバーカードのICチップを読み取る方法に原則一本化する方針を明らかにした。対面による本人確認も、マイナンバーカードや運転免許証などのICチップの読み取りが義務化されることになる。
これに先立ち、25年春から初夏にiOSへのマイナンバーカード搭載がスタートする予定。スマートフォンへの搭載により、従来と比べて携帯率が向上し、マイナンバーカードを活用したサービスの標準化が進展することが期待されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)