【狙い場・買い場】オーデリックに割安感、「あかり」で暮らしに貢献、LEDで増益、利回り3%台

狙い場・買い場

オーデリック<6889>(JQS)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績予想の割安銘柄として注目したい。

同社は1946年の創業以来、各種照明器具の専業メーカーとして、「あかり」を通じて暮らしの礎となる住環境をより豊かに、快適に演出することに尽力している。近年では、エネルギー消費を抑え、地球温暖化防止に貢献する光源として注目を集めているLED(発光ダイオード)照明器具の開発に注力している。2010年度には全体の売上の5%にも満たなかったLED照明器具の比率も、積極的なLED化推進により、8割を超えるまでに拡大。部分照明として開発をスタートしたLED照明器具も、居室におけるメイン照明としてのパワーを備えたLEDシーリングライトや各種ベースライトなど品揃えを大幅に拡充し、住宅や店舗・商業施設・さらには屋外など、さまざまにニーズにすべてLEDで応えている。

11月5日に発表した今2016年3月期第2四半期業績実績は、売上高が175億2000万円(前年同期比6.6%増)、営業利益が19億5700万円(同5.6%増)、経常利益が20億3100万円(同7.6%増)、純利益が13億3200万円(同11.4%増)に着地。

通期業績予想は、売上高が370億円(前期比3.4%増)、営業利益が47億円(同9.6%増)、経常利益が47億5000万円(同9.6%増)、純利益が28億5000万円(同6.2%増)と2期ぶり最高益更新を見込む。年間配当は120円(同20円増)で増配を予定している。

株価は、6月23日につけた年初来高値4320円から8月25日安値3060円と調整、その後、3200円割れで下値を固めモミ合っている。日足ではミニゴールデンクロスを示現し、戻り歩調を強めつつある。保有する自己株式151万1000株を今月20日付で消却すると発表済みで、発行済み株式総数の19.85%に相当する規模となっており、需給悪化懸念が和らいでいる。最高益更新見通しで、今期予想PER7倍台・PBR0.89倍と割安感がある。配当利回り3.4%と利回り妙味が増し、見直し余地が拡がる。水準訂正の動きが見られるか注目したい。

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