テスホールディングス、株主優待制度導入と系統用蓄電所EPCの大口受注を発表

ビジネス 万年筆 メモ

■1000株以上の株主に最大4万ポイント、連結子会社が約50億円の蓄電所工事受注

 テスホールディングス<5074>(東証プライム)は3月31日、2025年6月末日の株主名簿に記載される株主から株主優待制度を導入すると発表。1000株以上を保有する株主に対し、保有株式数に応じた優待ポイントを進呈し、「テスホールディングス・プレミアム優待倶楽部」の特設ウェブサイトで5000種類以上の商品と交換可能となる。また、同社の連結子会社であるテス・エンジニアリングが、合同会社静岡菊川蓄電所から系統用蓄電所のEPCについて約50億円の大口受注を獲得したと発表。

 テスホールディングスの株主優待制度は、株主への還元と中長期的な株主の増加、そして株主との対話強化を目的としている。対象は毎年6月末日時点で1000株以上保有する株主で、保有株数に応じて最大40000ポイントが進呈される。ウェブサイト登録後、ポイントでグルメや家電製品など多様な商品と交換でき、他社の優待ポイントと合算可能な「WILLsCoin」にも交換できる。

 テス・エンジニアリングによる系統用蓄電所のEPC受注は、同社が長期脱炭素電源オークションで落札した静岡菊川蓄電所(容量22077kW)に関するもの。テス・エンジニアリングが事業を合同会社静岡菊川蓄電所に譲渡し、同社からEPCを受注する形となる。この受注による収益は2026年6月期から2027年6月期にかけて計上される予定で、2025年6月期の連結業績への影響はない。

 テスホールディングスは「Total Energy Saving & Solution」を経営理念に掲げ、再生可能エネルギーの主力電源化、省エネルギーの徹底、エネルギーのスマート化を注力領域としている。2024年発表の中期経営計画では「蓄電システム関連ビジネス」を注力事業分野の一つとして位置付け、今回の受注はその戦略に沿ったものといえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る