【引け後のリリース】IHIが宇宙開発などで培った「IHI農業情報サービス」を展示

引け後のリリース

■作物の生育環境データ、作物の生育状態データなどで農業生産を支援

 IHI<7013>(東1・売買単位千株)は12日、宇宙開発や気象観測などで培った技術を活かした「IHI農業情報サービス」を11月18日~20日に東京ビッグサイトで開催される農業生産と青果物流技術の専門展示会「アグロ・イノベーション2015」に出展すると発表した。

 同社の農業情報サービスは、作物・環境センシングを中心に農業ICT技術を採りいれ開発した農業生産支援システム「Field Touch(フィールドタッチ)」を使用して展開している。これは、作物の生育環境データ、作物の生育状態データ、作業ログデータを収集し、フィールドタッチ上で提供される生産支援情報・ツールを活用して、農業生産および経営の計画・実行・点検・改善を行うもの。

 現在は,人工衛星・軽飛行機によるリモートセンシングデータを用いた高頻度の生育記録、4種類の気象計(約40台)を十勝エリアに配置することによる微気象データ、営農日誌等をクラウドサービスとして、モバイルアプリも利用して350軒近くのモニター生産者向けに試験提供を行っている。また、GPS可変施肥システムによる農作物歩留まり向上のサポートについても、農林水産省の事業の一環として利用実証した。

 将来的には、本サービスにより、生産地と離れた地域から食品メーカーや流通企業などが生産地・生産者の状況把握をすることができ、農産物の品質向上・コスト低減・収穫時期予測を行うことで、原料となる作物の安定調達や、業務の効率化などを可能にし、業務改善・ビジネス拡大に寄与する、新たな価値の提供を目指していく。

 12日の株価終値は354円(2円高)。今年は1月の628円、6月の610円を高値に7月以降は下げ相場に転じているが、このところは9月の300円を下値に持ち直している。調整期間が6カ月に近づいてきたため、値幅調整に続いて日柄調整も終盤との期待がある。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
  2. ■「働いて働いて──」が年間大賞!多様な社会現象を映すトップテン発表  自由国民社は12月1日、年…
  3. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る