【株式市場】日経平均は1298円安、トランプ関税の午後1時発効を受け後場一段と様子見姿勢

◆日経平均は3万1714円03銭(1298円55銭安)、TOPIXは2349.33ポイント(82.69ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は27億5165万株

 4月9日(水)後場の東京株式市場は、「トランプ関税」が日本時間の9日午後1時に発動されたとのことで一段と様子見姿勢が強まった。円相場も午前中の1ドル145円台から144円台へと円高が進んだため、日経平均は取引開始後に前場の安値を割り込み、13時半頃に1754円安(3万1258円)まで下押し、大引けも1300円近い下げ幅で反落した。ただ、7日の安値3万792円は割らず、ひとまず安心感が出ているようだ。

 後場は、神戸物産<3038>(東証プライム)が一段ジリ高となって2日ぶりに高値を更新し円高など好感。ニトリHD<9843>(東証プライム)も一段強い場面を見せて続伸。アルファ<4760>(東証スタンダード)も一段強張って続伸し値上げ活発化により「販促施策」「店舗演出」の需要増など期待。ティムコ<7501>(東証スタンダード)も大幅続伸し節約意識が高まる中で釣り愛好者が再拡大の期待。売れるネット広告社G<9235>(東証グロース)は子会社による「TikTokライブコマース」への進出など好感され急伸しストップ高。セルシード<7776>(東証グロース)とケイファーマ<4896>(東証グロース)もストップ高となり再生医療関連株としてクオリプス<4894>(東証グロース)のiPS心筋細胞シート承認申請とストップ高を受けて連想買いの見方。

 東証プライム市場の出来高概算は27億5165万株(前引けは11億314万株)、売買代金は5兆5296億円(同2兆2768億円)。プライム上場1637銘柄のうち、値上がり銘柄数は148(前引けは150)銘柄、値下がり銘柄数は1473(同1467)銘柄。

 また、東証33業種別指数は前引けに続き全33業種が値下がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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