三洋化成工業、生体組織の修復・再生を促進する「シルクエラスチン」による臨床試験結果を公表

ビジネス 万年筆 メモ

■米国市場開拓に向けたパートナー企業を募集

 三洋化成工業<4471>(東証プライム)は、生体組織の修復・再生を促進する機能性タンパク質「シルクエラスチン」の慢性創傷治癒に関する臨床試験において、安全性と有効性に加え、治癒促進や感染リスクの低減といった優れた効果が確認され、その成果が科学誌「Scientific Reports」に掲載されたと発表した。

 現在、薬事承認を申請中で、今後の米国市場展開も見据え、FDA申請の準備を進めている。同社では、この革新的な技術を一日も早く市場に届けるため、米国において創傷治癒分野のマーケティングおよび販売を担うパートナー企業を募集している。

 三洋化成工業の樋口章憲社長は、「シルクエラスチンの科学的有効性が『Scientific Reports』への掲載により認められたことを大変嬉しく思います。本素材は細胞親和性に優れ、感染リスクの低減と組織修復を両立させる画期的な創傷治癒素材であり、多くの患者に新たな希望を届けると確信しています」とコメントしている。

 慢性創傷治療を前進させる新技術 糖尿病性潰瘍や褥瘡(床ずれ)などの慢性創傷は、多くの患者に長期的な苦痛や医療コストの増加をもたらす。慢性創傷は、創面を湿潤に保ちつつ細菌感染を防ぐことが重要だが、現行の治療法では完治が難しく、治癒が遅れることで感染のリスクが高まり、さらに治癒が遅れるという悪循環に陥りやすいのが課題である。

 「シルクエラスチン」は、このような治りにくい慢性創傷の治療を目的とした新しい材料で、組織修復を促進し、炎症や細菌の増殖を抑えることで、患者の治療効果を高め、生活の質の向上に貢献することが期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  2. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…
  3. ■脱炭素とデジタル革新:万博から広がるビジネスチャンス  本日2025年4月13日に開幕した大阪・…
  4. ■関税不安の裏で進む金市場の静かな熱気  トランプ関税による世界同時不況懸念が強まり、金先物価格が…
  5. ■トランプ政権の暴走がもたらすリスク回避の波  こんな言い方をしたら今の若い市場参加者の方々にはイ…
  6. ■関税応酬が金融市場を直撃!パンデミック以来の暴落規模に  2025年4月4日、ニューヨーク株式市…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る