
■万博会場内2店舗で4月13日から、多言語対応や商品案内を実施
NTT(日本電信電話)<9432>(東証プライム)傘下のNTTコミュニケーションズとセブン&アイ・ホールディングス<3382>(東証プライム)グループのセブン-イレブン・ジャパンは4月11日、avatarinの協力を得て、2025年大阪・関西万博の会場内セブン-イレブン2店舗で遠隔接客の実証実験を開始すると発表。NTTの次世代光技術IOWNを活用し、アバターロボット「newme」を用いて、パビリオン施設から店舗接客を遠隔操作する。4月13日から西ゲート店とウォータープラザ店で実施し、商品案内や多言語対応などを行う。
実証の特徴は、光通信網APNによる低遅延環境を活用し、操作者と来店客双方にストレスのない接客を目指す点だ。コミュニケーション特化型ロボット「newme」は遠隔操作ながら人的な応対が可能。少子高齢化による人手不足解消と、インバウンド需要増への対応を両立させる省人化ソリューションとして期待される。
背景には小売業界の人材確保難がある。万博での実証後は、得られた知見を全国店舗展開へ応用する方針。IOWN技術による高品質な遠隔接客システムが、将来の買い物体験向上と業務効率化につながるとみている。実験では英語対応も行い、訪日客へのサービス拡大も視野に入れる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)