日経平均はNYダウ離れの展開に、師走相場人気も加わり日経平均2万円へ=犬丸正寛の相場展望
日本のマーケットは、徐々にNYダウ離れをする展開だろう。日経平均は引き続き2万円台を指向しているとみてよいだろう。
NYダウは8月の中国ショック安値1万5370ドル(場中値)から11月3日の1万7977ドル(場中値)まで約2カ月半で約2600ドル上昇した。途中、12月利上げがほぼ確実視されたものの振り切っての上昇だった。ここに来てのNYダウ調整は当然だろう。NYダウは1万7000ドル前後までの下げは予想されそうだが、しかし、日経平均には大きくは響かないだろう。
なぜなら、依然、日経平均はNYダウに対し出遅れ感がある。しかも、アメリカは、これから利上げに向かうのに対し、日本は来年7月の参議院選挙及び再来年4月の消費税10%(現在8%)をを控え金融の量的緩和が見込まれる方向にある。この違いは日米株価にとって非常に大きい。
しかも、日本は日本独特の師走相場という人気的な要因もある。恐らく、日経平均はNYダウ離れをして独自高に向かうものとみられる。分かりやすい指標でみれば今年8月7日に日経平均はNYダウに対し3351ポイント上ザヤだった。それが、去る11月2日には855ポイントまで縮小していた。現在、日経平均の上ザヤは2200ポイントていどだが、恐らく3300ポイントを目指す展開だろう。その結果、日経平均は年末年始に2万円台に乗せるものとみられる。
物色はこれまでの主力株だけでなく、業績のよいことに加え、師走ということもあって材料を内包している銘柄が注目されることになりそうだ。