
■「レケンビ」(レカネマブ)、EU27か国に加えノルウェーなどで展開可能に
エーザイ<4523>(東証プライム)は4月16日、続伸基調で始まり、取引開始後は3806.0円(79円高)をつけて下値圏から出直っている。16日朝、アルツハイマー病治療薬「レケンビ」(レカネマブ)が欧州連合(EU)で早期アルツハイマー病の進行を抑制する初めての治療剤として承認を取得と発表し、注目が集まっている。
発表によると、「レケンビ」がEUにおいて取得した適応は、「アミロイド病理が確認されたApoEε4が非保有またはヘテロ接合体である成人におけるアルツハイマー病(AD)による軽度認知障害(MCI)または軽度認知症(総称して早期AD)の治療」。本販売承認は、EU加盟国全27か国に加え、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーに適用される。
「レケンビ」は、毒性の高いプロトフィブリル(可溶性Aβ凝集体)に選択的に結合して除去するとともにAβプラーク(不溶性Aβ凝集体)を標的として減少させる、唯一の承認を取得した抗Aβモノクローナル抗体。プロトフィブリルは、脳内に蓄積し、神経損傷を引き起こす、Aβの凝集体の中でも毒性を有する主要な形態。Aβはアミロイドベータ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)