富士フイルムビジネスイノベーション、紙さばき工程を自動化、省人化と品質向上を両立

■印刷後から断裁前までの用紙ハンドリングを完全自動化

 富士フイルムホールディングス<4901>(東証プライム)グループの富士フイルムビジネスイノベーションは4月16日、印刷製造工程における紙さばき作業を自動化するロボットシステム「Revoria Kamisa PH12」を発表し、2025年7月1日から国内発売を開始すると発表。これは、大判かつ重量のある刷本の束を扱う紙さばき工程において、熟練技術と高い身体負荷が求められる作業を自動化するもので、生産ラインの省人化と印刷品質の安定化を図る目的がある。

 このロボットシステムは、用紙の状態に応じて動作を最適化できるロボットアームとロボットハンド、さらに周辺機器で構成され、風入れや紙揃えといった一連の用紙ハンドリング作業を自律的にこなす。ロボットハンドには静電気除去のためのイオナイザーや3Dセンサーも搭載されており、多様な紙種とサイズに対応した柔軟な運用が可能である。これにより、属人化しやすい作業の標準化と作業負荷の軽減が期待される。

 「Revoria Kamisa PH12」は、安全性の国際規格に準拠し、6軸垂直多関節型アームを採用することで、微細な動きまで再現可能としている。印刷工程のスマートファクトリー化を推進するこの技術は、今後欧州、北米、アジアパシフィック地域での展開も予定されており、国内外の印刷現場における生産性向上への貢献が期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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