■人気知れば政治も商売も株も興味がます
人気とはおもしろいものです。すばらしいことを言っている政党に人気が伴っているかといえば支持率は低いまま、同じモノを同じ値段で売っているのに人が集まる店と客の寄り付かない店、歌は上手いのに人気の出ない歌手、同じ配当などの銘柄でも人気のつく銘柄とまったく見向きされない銘柄。共産主義社会なら上から弾圧的に言えば従わざるを得ないが、民主々義の社会では決めるのはわれわれ庶民だから庶民の心を掴まないと注目されない。
アメリカの大統領選挙でのテレビ演説では内容3割、見てくれ7割といわれる。表情、話し方、力強さ、身だしなみ、雰囲気などなどアメリカ国民は自分達の国の大統領にふさわしい人物かどうかを見極めようとしているという。もちろん、内容の大切さを否定するものではないが、残念ながら今の野党には人気が欠けているようだ。理屈優先ばかりでその通りにならないことを国民はよく承知しているからだ。
国民にゴマをする必要はない、明るさを与えてくれればいいのだ。ましてや、投資は庶民にとって命から2番目に大切なお金である。業績さえ上げていれば問題なしという姿勢なら今の野党とあまり変わらないように思える。
今時、業績内容のよいのは当たり前である。その良さを経営者はアメリカ大統領のように投資家に向かって明るく訴えかける時代である。株式投資が広まって日本に株式民主主義が定着しようとしている。優秀な社長にはよい人材が集まる時代である。